宣伝に惑わされない美容整形外科の選び方

◇美容整形外科の選び方
 宣伝に惑わされない美容整形外科の選び方

テレビのバラエティ番組などで、一般の人でも美容整形したことを隠さず、ビフォー・アフター写真まで公開しちゃう今日このごろ。
誰でも気になるところをサクッと気軽に整形できる印象がありますが、有名美容整形外科をはじめ、宣伝もあふれているし、いざとなるとどのクリニックにすればいいのか悩んでしまいそうですよね。

あるアンケート調査によれば、美容整形クリニックや病院の探し方ランキング上位は、次のとおりだそうです。

第1位 テレビCM・雑誌広告を見て
第2位 インターネットで美容整形クリニックなどを検索
第3位 掲示板や知り合いなどの口コミ

1位はやはりという感じですね。目にする機会が多いので、どうしても刷り込まれてしまいがちです。けれども、美容整形に関しても広告である以上、都合のいいことしか言わない、ということを認識しておく必要があるでしょう。

現在、日本には「日本美容科学会」という団体が2つ存在しており、美容整形外科医のほとんどが、どちらかに所属しています。
そのうちの1つは、開業医の多くが属している日本美容科学学会(JSAS)、もう1つは日本形成外科学会員を主とする日本美容外科学会(JSAPS)です。そして、この2学会にはそれぞれ独自の主義主張があり、独自の認定医療施設制度を設けているのです。
これでは、美容整形を受けたいと願う人たちにとっては、どちらがどう違うのかよくわからないため、混乱を引き起こす元となってしまいます。
しかも、美容クリニックには指導医制度がないことから、経験の浅い医師や責任をとれないアルバイト医師が治療を行っていることが多いとも言われています。
こうしたことが、さまざまなトラブルが起きる要因となっているのです。

とくに、次のような宣伝にはくれぐれも注意してください。

・「芸能人ご用達」「○○芸能プロダクション提携」
だからといって、それが優良な技術の証とはなりません。

・「完全無痛」「○○式手術」
“完全”という表現は、医学ではありえないことです。誇大広告と見るべきでしょう。

・「全国チェーン」「手術数○万件」
大きな美容整形クリニックになるほど、カウンセリング医師と執刀医が異なるケースが多いのです。しかも、数多くやっているからといって、すべてが成功しているとは限りません。美容整形にはリスクもあることもきちんと伝えてくれるところでなければ、信頼できるとは言えません。

・「アフターケアも万全!」
具体的にどういうアフターケアをどのようにしてくれるのかを、きちんと明確に言えるところでなければなりません。

・「カウンセリングは無料!」
タダほど恐いものはありません。悪徳セールスによくある手口です。カウンセリングだけのつもりが、いつのまにか手術の契約までさせられないように気をつけてください。また、1ヵ所のカウンセリングだけではなく、セカンドオピニオンとして、必ずもう1ヵ所別のカウンセリングを受けた上で、判断するようにしましょう。
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